奇跡のソプラノ アイリカ・クリシャールが古都で奏でるロマン派の調べ

広い音域と色彩コントロールで、ドイツ声楽界の未来を担うソプラノ歌手として注目されるアイリカ・クリシャールの奈良での初公演。上演されることが珍しいロマン派後期のシマノフスキーの作品と、ポピュラーな楽曲との両方を楽しめるコンサートです。


 

コンサート番号 26-05
開演時間 6月26日(水)開場 18:30 / 公演 19:00~20:30
開催場所 なら100年会館 中ホール (H.P
奈良市三条宮前町7番1号
TEL 0742-34-0100
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出演者 アイリカ・クリシャール、ベルンハルト・ヴュンシュ
曲目 シマノフスキー「12の歌」
シューベルト「魔王」
日本の歌「荒城の月」、「ふるさと」

出演者プロフィール

アイリカ・クリシャール
アイリカ・クリシャール(ソプラノ)

1983年北ドイツ・東フリースラント地方で教会の牧師であり政治家でもあった父親の長女としてアイリカ・クリシャールは生まれる。彼女の祖父である世界的に著名な、ヨーロッパ中世都市研究者のハインツ・シュトープ博士がもともと音楽家を志していたという影響で、5歳の時ピアノを始める。16歳でアメリカ・サン・ディエゴで声楽を始め、2002年ドイツ・デトモルト国立音楽大学声楽科に在籍するが、志半ばにて断念。その後ミュンヘンの哲学専門大学にて勉学。哲学と元来持ち合わせる詩と文筆の才能の頭角を現しつつあった2005年、ミュンヘンでの小林春仁教授との運命的な出会いにより本格的に歌の世界に再帰する。日本で広島を皮切りに全国各地で150回以上ものコンサートを行い、彼女の歌声は広く知られていく。2009年から福島で「クリシャール国際音楽祭」が始まった。2011年3月東日本大震災の日から彼女は福島の人々を助けるため日夜奔放し、彼女の友人でもある元ドイツ統一大統領クリスチャン・ヴルフ氏らにも協力を求めつつ、被災地の親子たちをベルリンに受け入れる一方、ドイツ中で被災地のためにチャリティー・コンサートを行い、同年5月に被災地を訪問し避難所を回りコンサートをする。ドイツに戻ってから災害の影響や疲れなどから5週間の病院生活を余儀なくされる。そのようなアイリカの真の愛情を持って何事にも深く情熱を傾ける心が彼女の歌にも表れている。2010年スイスのプレミウム国際オペラ・コンクールにて最優秀賞を獲得し、ヨーロッパの彼女を知る音楽家たちは、「アイリカ・クリシャールの声は特別な声!」、「今まで類のない素晴らしい声!」、「パーフェクトな声のコントロール」、「将来歴史的な名を残す偉大な歌手になるに違いない!」などと絶賛している。日本では近い将来「日本が生んだドイツの歌の女王アイリカ・クリシャール」と人々に喜ばれる日がやってくることを熱く期待されている。2011年12月フランクフルトで、現在ドイツを中心に名声を上げている指揮者・ピアニストであるベルナルド・ヴュンシュと録音したシューベルト、ヴォルフ、ツェムリンスキーの歌曲がオーストリア放送局で翌2012年1月に特別放送された。

ベルンハルト・ヴュンシュ
ベルンハルト・ヴュンシュ(指揮・ピアノ)

1965年ドイツ、アウグスブルク生まれ。ヴュルツブルグとミュンヘンの国立音楽大学在学中すでに南ドイツ地方のオーケストラを指揮する。またザルツブルク音楽祭やバイロイト音楽祭にホルスト・シュタインのアシスタントとして関与し、またコーリン・デービスやロルフ・ロイターのマスタークラスにも参加し研鑽を重ねる。その後ビーレフェルト、ヴィースバーデン、ドゥイスブルク、ケルンそしてシュトゥットガルトのオペラ劇場などで指揮し、ラジオとテレビの出演や、CD録音もこなし、全ドイツ中のオーケストラ指揮をする。1995年以来彼は指揮者としてヨーロッパはもとよりロシアやヴェルター湖音楽祭、ノイシュヴァンシュタイン音楽祭でも名声を上げ、フランス、イタリア、スペイン、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、プエルトリコ、メキシコ、イスラエルでも客演指揮をする。
 彼はロマン派から現代音楽を好み、18~20世紀のシンフォニー音楽のスペシャリストであるが、オペラ(ドン・ジョヴァンニ、トスカ、蝶々夫人、椿姫、カルメン、ローエングリーンなどを初め約60にも及ぶオペラレパートリーがあるということは彼の若さでは驚異的な事と言えよう!!)、オペレッタ、オラトリオ、ミサ曲、さらにバレー、ミュージカル、上質な娯楽音楽や映画音楽も幅広く指揮している。またポピュラー音楽やミュージカル音楽のアレンジもこなし名を上げている。2008年より映画プロデュース、イベント・ガラ・コンサートやコンサート・ツアーなどの企画をも北ドイツ放送局と共同で手がけている。近年はドイツ、ミュンヘン・フィルハーモニーのガスタイク、ハンブルクのレツィスホール、フランクフルト旧オペラ座、ベルリン・コンサートホール、そしてオランダなどでのコンサートの活躍も著しい。またピアニストとしても室内楽やリート伴奏に特に好んで力を入れている。現在ミンスク放送管弦楽団主席客員指揮者である。

観覧の申込方法

6月26日(水) コンサート番号26-05
「奇跡のソプラノ アイリカ・クリシャールが古都で奏でるロマン派の調べ」は
定員に達しましたので申込みを締め切りました。

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